kajougenron : hiroki azuma blog
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ここは、批評家・東浩紀が運営するブログです。東浩紀の経歴や業績については、hiroki azuma portalをご覧ください。
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『恋空』読みました
カテゴリー[critique]
投稿日時:2008年01月15日21:06
投稿日時:2008年01月15日21:06
こんばんは。
なにをトチ狂ったのかと思われそうですが、投稿してみます。下記エントリを書いたあと、『恋空』を読み終えました。単行本版ではなく、魔法のiらんどでのネット公開版です。
『恋空』については、そもそもケータイ小説全般を文学的にどう評価するべきかという点を含め、さまざまな議論があるようです。そこらへん詳しく知らないのですが、少なくともぼくは泣けました。いやあ、いいじゃないですか。
もともとぼくは、批評家とか名乗っているわりに涙腺直撃系のサブカルチャー的想像力にたいへん弱く、最近ではそんなところこそ下の世代から批判されてもいるのですが、その個人的特質を差し引いても、この小説はよくできているのではないかと思います。類型的な事件をひたすら並べただけでリアリティがない、という非難が多いようですが、リアリティ云々はともかく、物語の組み立てはそれほど単純なものではない。主人公の女の子もかわいいし(文章で読んでいるためだけかもしれないけど)、これがベストセラーになるのはよくわかる。
ところで、話は変わりますが、かつてKeyに熱狂したオタクたちは、この作品をどう評価しているんでしょうね。ぼく的には、リズムとか象徴性の使いかたとか、『恋空』と Keyのゲームは文体レベルでも似ているように思ったのですが、それはとてつもないカンチガイなのかもしれません。
いずれにせよ、そんな感想でした。ケータイ小説についてはぼくはまったく詳しくないし、仕事にするつもりもないので、いち素人の感想として読み飛ばしてください。
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