kajougenron : hiroki azuma blog
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ここは、批評家・東浩紀が運営するブログです。東浩紀の経歴や業績については、hiroki azuma portalをご覧ください。
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パリだより1
投稿日時:2008年03月19日20:56
東です。こんにちは。こっちは水曜日の昼間です。
ようやく時間が空いたので、パリでの活動を報告がてら、写真を何枚かアップしてみようと重います。
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さて、パリに到着したのは14日の夕方。
翌15日は、まる一日、国際会議「Le manga, 60 ans après...」に出席していました。
これが会場の日仏文化会館。Bir-Hakeim橋のたもと、エッフェル塔が正面に見るなかなかいい場所に立っています。
ぼくの講演の様子。左から伊藤剛さん、ぼく、フランス語版に序文を書いてくれたMichel Maffesoli氏、そして今回のシンポジウム全体のディレクターを務めるJean-Marie Bouissou氏。
ぼくはこのとき、飛行機の長旅と前日のワインが祟って、ほとんど声が出ない状態に陥っていました。それでも、伊藤さんとぼくの講演は好評で迎えられたようです。17日に行われたシンポジウム2日目でも、いくどか言及されていました。
なお、上の写真、よく見ると東工大の綴りが間違っていますね(笑)。いま気づきました。
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16日は大型ブックフェア「Salon du Livre」のHachette社のブースで、サイン会に出席してきました。
これがそのブースの写真です。
このブックフェア、よく知らなかったのですが、一般読者が参加するものとしてはヨーロッパ最大の規模らしく、日曜ということもあり会場はかなり混雑していました。サイン会を行う作家も3000人に及ぶとか。日本にはあまりない習慣です。
児童書のブースもでていたので娘のため絵本でも探そうと思ったのですが、サイン会が終わってしばらくすると、緊急放送がかかって観客は全員会場外に出されてしまいました。伊藤さんのブログにもその様子がちょっと書いてあります。
なお、その伊藤さんのブログに書いてある「コスプレ娘と一緒の写真」云々は、日本の某誌より希望があって撮影したものです。どこかでそういう写真が載っていたら、ああ、このときの写真かと思ってください。
そして上は、ブックフェア会場近くのカフェでの一枚。左から、ぼく、仏訳版の翻訳者圏エージェントのCorinne Quentinさん、そして伊藤さんです。Quentinさんはたいへん優秀なひとで、今回の渡仏でもとてもお世話になりました。『動ポモ』の紹介にも尽力していただけて、早くもイタリア語への翻訳の話などが来ています。
なお、ブックフェアに行って知ったのですが、Quentinさんは玄侑宗久や池澤夏樹の小説も仏訳しているのだそうです。玄侑宗久とぼくの日本語が、同じ翻訳者によってフランス語になっているとは! 日本からは見えない繋がりです。
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17日は「Le manga, 60 ans après...」の2日目。会場が変わって、ラウンドテーブル形式のシンポジウムになりました。
これが会場の様子です。
さて、今回の旅行、渡仏前からスケジュールが詰まっていて原稿や準備が間に合わず、しっちゃかめっちゃかの状態でパリに到着したわけですが、しかし、到着したとなったらやはりアルコールが入ってしまうもの。14日は到着祝いをし、15日はシンポジウム参加者による打ち上げ、16日はエコール・ノルマルのSemaine Japonaise関係者による食事会と立て続けに飲んだうえに、時差ぼけであまり寝れていなかったのが響いたのか、この日の朝、ぼくはついに高熱で倒れてしまいました。
それでも、午後遅くには会場に現れ、頭痛に耐えながらラウンドテーブルに参加。さすがに打ち上げ(また打ち上げがあったのです)は帰ろうと思っていたのですが、「とりあえずアペリティフぐらい飲めよ!」とのディレクターの声に誘われてレストランに。そして・・・。
そしてぼくはむろん、最後までいました。下が一次会終了時点での集合写真。人数が多いので、左半分は切れています。
ぼくは下の座っている3人の真ん中にいます。左が伊藤さん。
ほかも3人だけ紹介します。ぼくの右上に立つ白いマフラーを巻いた女性が、「Victimized Cyborgs : the Representation of Fragmented Self in 'Gunslinger Girl'」という発表を行った、オーストラリアの研究者、Christie Barberさん。ちなみに、1日目の発表では3人が『ガンスリンガー・ガール』に言及し、解釈をめぐって討論まで行われていました。
そのマフラーの女性の後ろで、上を見上げているのが、山梨大学のJulien Bouvard氏。Bouvard氏はまだ若く、日本語が堪能なだけではなく、最近の萌えや批評の文脈にきわめて通じており(ぼくと伊藤さんの名前をこの会議で提案したのも彼だとか)、今後のマンガ研究でキーパーソンになると思われるひとです。なお、彼の発表は表現規制についてだったはずですが、ぼくはそのときホテルで寝ていました(ごめん!)。
そのJulienの右隣にいる、陽気な感じの男性がイタリアの研究者、Marco Pellitteri氏。彼はイタリアのオタクの現状について報告したのですが、日本のマンガやアニメの無国籍性がイタリアのオタクにおいて日本性の表徴として捉えられている、などなど、おもしろいことを言っていました。日本の雑誌に、彼の講演の翻訳が掲載されるかもしれません。
そして2次会へ。それにしてもパリの夜は寒い! ぼくはごほごほ言っていました。はたして、こんなんで翌日は大丈夫なのでしょうか。
むろん、大丈夫なわけがありません。6時間後、ぼくは心底疲れ切って朝を迎え、自分の愚かさを呪うことになるのでした。
よく考えてみたら、ほかの参加者はもう帰るだけだけど、ぼくはその翌日も朝11時から雑誌取材を受けねばならなかったのです。そしてついにノルマルの講演が・・。
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今回はここまで。続きは気が向いたら帰国後に書くことにします。
じつは18日は本当にばたばたしていて、地下鉄が止まるわ、切符をなくして改札は開かないわ、セキュリティゲートをくぐって突破するわ、日本語のファイルがノルマルのマシンで開けないわ、トラブル続きで講演開始を迎え、校舎の写真、講演の写真ひとつ撮る余裕がなかったので、あまりおもしろくない報告になるかもしれません。
せっかく、ラカンやデリダも講演したという伝説の教室、Salle Dusanneで講演したというのに・・・。なぜこんなどたばたに・・・。
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