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ここは、批評家・東浩紀が運営するブログです。東浩紀の経歴や業績については、hiroki azuma portalをご覧ください。

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『思想地図』増刷決定!

『思想地図』、売り上げ好評につき増刷が決定しました。すでに朝日新聞の記事で明らかになっていますのでお知らせしますと、『思想地図』の初版は10000部。それが一般書店での発売4日後に増刷です。

創刊号ということでご祝儀読者がたくさんいるにしても、これはかなりの数字、というか思想誌としては驚くべき数字です。「思想とか批評とかなんてだれが読んでんの?」という声はよく聞きますが、その疑問にはこの数字が一定の答えを出したのではないでしょうか。

日本では、思想は潜在的に10000人の読者をもっている。だから、そこに届かない著作は(ぼく自身の著作も含め)、思想だから読まれないのではなく、内容で判断されて読まれていないのです。このことが示せただけでも、『思想地図』創刊の甲斐はあったと思います。これは希望を与えてくれる数字です。

さて、ところでそんな『思想地図』ですが、第2号の特集は「ジェネレーション(仮)」を予定しています。また、詳細はまだ確定していないのですが、6月あるいは7月に公開シンポジウムを開催する予定です。そちらのテーマは「公共性とエリート主義」になるはずです。

エリート主義?と首を傾げるひとがいるかもしれませんが、これはじつは、なぜか明示的に話題になってこなかっただけで、いまの日本の思想界を理解するうえで隠れたキーワードなのではないかと思います。たとえば、宮台真司さんとぼくの「対立」は、要はエリート主義にどれだけコミットするかという違いです。ナショナリズムだとか民度だとかいう言葉を使うと話がぼやけてくるのですが、公共的な価値にコミットできる人間を集中的に育てないと国がだめになる、って要はエリート教育待望論です。そしてそれは格差社会の話にも繋がります。ぼくたちはエリートを育てることでしか公共的価値を涵養できないのか、これはなかなか深い問いなのです。

まあ、そんなことを考えています。『思想地図』の今後の展開をお楽しみに。


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