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渦状言論へようこそ。

ここは、批評家・東浩紀が運営するブログです。東浩紀の経歴や業績については、hiroki azuma portalをご覧ください。

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腰痛になりました&もろもろ

こんにちは、東浩紀です。

もともと締め切りやイベントが重なっていたところに秋葉原で事件が起きてしまったため、先週から今週にかけては、たいへんハードな修羅場になっていました。さまざまなひとに、メールの返信などで不義理をしています。すみません。。

その修羅場、いまいったん落ち着いているのですが(それでも月曜日にまた締め切りがくる!)、そうしたら今度は容赦なく腰痛がやってきました。いまはデッキチェアからノーパソで更新しています。今晩もどうしても出かけねばならないというのに・・・・。

そんな感じですが、去る月曜日の「思想地図」シンポジウムにはみなさん、ご来場ありがとうございました。大盛況かつ大成功でした。

ぼくは個人的には、シンポジウム本編の盛り上がるも去ることながら、打ち上げ会場で、お会いして10年来の宮台さんと、鼎談などの場以外ではじめてゆっくりと長時間お話できたので、それが素朴にうれしかったです。——とか書くとまた論壇プロレス的に解釈されそうな気もするのですが、本当にそうだったのであえて素朴に記しておきます。打ち上げでは妙に楽しげな集合写真を撮影したので、それはのちにアップします。確か、あのときアップしてもいいかと言ったら、みんなOKを出してたので。

そうそう、その打ち上げ会場にもいらしていた大澤信亮さんから、「ロスジェネイベント、東さんのブログでも宣伝してくださいよー」と頼まれてしまいました。実際、会場でボコボコにされそうなのでこちらでは触れるにとどめていた、という嫌いがないわけではない——のかもしれません(笑)。というわけで宣伝を。


ロスジェネ創刊イベント「言論空間に挑む新雑誌」
6 月27 日(金)19:00 開演(18:30 開場)
於 東京・紀伊国屋新宿南店サザンシアター
 〈第1部〉出演者
・浅尾大輔、雨宮処凛、増山麗奈
 〈第2部〉出演者
・赤木智弘、東浩紀、大澤信亮、萱野稔人、杉田俊介
詳細はこちら

とのことです。ぜひご来場を!

あとは秋葉原事件関係続報です。産経新聞への寄稿が掲載されました。ここです。

秋葉原事件関係では、いろいろ取材を受けましたが、雑誌コメントのひとつが編集方針で掲載されず、テレビ取材がひとつ先方との意向があわず断り、あと別のテレビインタビューが収録2時間前に突然キャンセルされました。全体的に、メディアが求める犯罪像、犯人像とぼくが考える像はずいぶんと異なり、そういう点では「勉強」になりました。

そこで思ったことをひとつだけ記せば、「心の闇」という言葉は、いまや排除社会・リスク社会の便利な「管理ツール」なのですね。

ぼくたちの社会は、もはや犯罪に社会的な意味を求めていない。もっと正確にいえば、犯罪というイレギュラーなできごとを契機として議論を立て、イレギュラーをレギュラーのなかに包摂し、社会の全体性や正常性を回復しようという意志がない。必要なのはそういうイレギュラーを局所的に管理するツールであり、そのとき犯罪の原因を無駄に探究せず、ブラックボックスをブラックボックスのまま扱える「心の闇」という言葉は、じつに便利で効率的なわけです。そして、メディアもそういう大衆の直感にみごとにしたがっている。まあ、確かにポストモダン社会というのはそういう社会なわけで、なるほど、この点だけとっても1989年(宮崎事件)や1995年(オウム事件)とはずいぶんと言論の光景が違うのだな、と思いました。

事件の被害者の方々のご冥福を心から祈るとともに、秋葉原が以前のような活発な町に戻ることを望みたいと思います。


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