kajougenron : hiroki azuma blog

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渦状言論へようこそ。

ここは、批評家・東浩紀が運営するブログサイトです。東浩紀の経歴や業績については、当ブログの親サイトに情報があります。hiroki azuma portalをご覧ください。

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blog entries at 【2006年05月】

しばらくブログを停止します

まじでうざくなってきた+こんなことをやっていると生活に支障をきたす+さすがに調子に乗りすぎたので、しばらくブログを止めます。仕事の更新情報のみアップします。

別に今回の事件が原因というわけでもなく、実はそろそろそうしたいなあ、と思っていたのです。そのうち復帰します。ただ、今回の件で動ポモ2もライトノベルもなにもかもうざくなってきたなあ。

それでは。

愚痴

単なる愚痴ですが。

先日、SFセミナーに参加してきました。しかし、いまは非公開にしてある4月25日付のエントリで記したとおり(それを読んでしまったひとも多いみたいだけど)、この参加にあたって実はトラブルがあったわけです。

それはこういうものです。4月頭に、SFセミナーの運営委員会とはまったく関係がない(この点は重要です、運営委員会とのあいだにはまったくトラブルはありません)ある20代の某大院生から、「企画しませんか」と頼まれて快諾し、スケジュールも空けておいたわけです。ところが、そのあといっこうに連絡がなく、こっちから4月末に「あれどうなったの?」とメールを出したら「すみません、こっちで勝手に中止しました、運営委員会にもぜんぜん話してません」と返事が来たというもの。

おいおい、そりゃないだろ、と思って、その院生氏に怒りの返事を書き、同時にブログにもそのことを書いたのが、4月25日の早朝。そうしたら、速攻で「最初のメールが届いてませんでした」という言い訳が来て(ところがその前のやりとりではそういう話はでていない)、まあこれ以上水掛論をやってもしかたないか、と思って、納得はしなかったけどエントリは非公開にしたわけです。と同時に、ブログを読んだセミナー運営委員会から、「そんなこととは知りませんでした、今から企画をしますか」とありがたい話があって、先日のSFセミナーに晴れて参加になったわけですね。

それで、ここまではいいとして、その当日に行ったら、その院生氏がなんと菓子折をもってやってくるわけです。それで「すみません」。それはいいのだけど、そのあといきなり「これ[=菓子折]で手打ちということで」「今日の企画にも参加しますし、今後も批判すべきことはびしばし批判しますので、よろしく」と。

しかし、「手打ち」って、こういうとき使う言葉ですかね。しかも「これからも批判する」って、いきなりけんかごしですか!

これには呆れてとくに言うこともなく、そこはセミナーのロビーだったしまあ黙って去ったんだけど、そうしたらこの彼、予告通り企画部屋に登場し、ブログでさっそく僕の発言を批判しているんですね。批判そのものはいいとしても(不必要なまでに公正を期すために付け加えれば、そこに書かれてある批判そのものは、別のコンテクストのなかにあったならばそれほど不正なものではない)、正直、この状況でいきなり批判を書きだすもんですかね? ものごとにはタイミングとか順序とかありませんか? これはむしろ、僕とコミュニケーションを回復したい、というメッセージとして解釈すべきなんでしょうか? 

しかも、この話にはおまけがあって、問題の合宿企画にはその院生氏が友人とともに参加したんだけど、その友人がまた問題で、企画の半分くらいがこの院生氏の友人の泥酔のせいでぐだぐだになってしまったんですよ。もう、いい加減にしてもらいたいわけです。僕としては、その席ではちょっと大事な話もしていたし、参加者の意見も聞きたかったので、その友人氏にはまじで不愉快な思いをしていました。追い出そうと思ったくらいです。つまり、僕からすれば、この院生氏には二度企画を潰された印象があるわけです(二度目は友人のせいなんだけどね)。

ところが、その院生氏のブログによると、彼はそれで迷惑をかけたと思うどころか、その姿を見て問題の友人が「愛されてる」と思ったとのこと。ハァ? どうやら、こっちが呆れて適当に対応していたのが、愛情ある受容だと理解されているらしいわけです。しかし、自分の企画荒らされて、愉快なわけないでしょう。この脳内変換ぶりはなんなのかと。おまえら、依頼メールはブッチするは、当日の企画は荒らすは、それで「愛されてる」ってめちゃめちゃじゃね? 最近のコミュニケーション作法はどうなってんの?

真面目な話に転調しますと、こういうことです。僕の批判をしたいならすればいい。それは止めるつもりはない。しかし、それならば、僕の企画に乱入したり騒いだりするのではなくて、自分たちで企画を作ればいい。SFセミナーではそれは可能なはず。これは「正しい」とか「正しくない」とか以前に、礼儀や手続きの問題です。

そして、批判をすれば相手は不愉快に思う。これもまた当たり前で、僕の読者に僕を批判する権利があるように、僕も自分に対する批判を読んだら不愉快に思う権利がある。ところが、彼らにはその当たり前のことが理解できていない。つまり、相手が自分と同じ人間だということがわかっていない。東浩紀をダシにしてしか自分のポジションを示せず、しかもそれで僕に認められた気になっている。それって、いったいなんなのか。

その友人氏はやたらと波状言論の話をしたから言っておくけど、波状言論の1年前の顛末にしても、僕からすれば、編集部員からの迷惑や彼らへの失望が多々あって、うんざりしたから編集部を解散したというだけの話。編集部員に不満があるとすれば、僕にも不満があるわけで、これは当たり前でしょう。ただ、こっちは年長だし、雇った責任もあるから、あまり事情を話していないわけです。それを「東さんに切られた」という単純な話にして言いふらしているのって、どうなんだろう。これはもう、甘えを通り越して、他者への想像力が欠けているとか、そういう話なんじゃないか。

しかも問題なのは、以上のように書いても、彼らの頭のなかでは「本当に僕たちに無関心だったら単に無視するはずで、ああいうふうにブログに書いているということは、結局東は相手にされたがっているんだ」というようなメタ回路で翻訳されるであろう、ということ。ネットにはこの手のメタコミュニケーションが満ちあふれていて、書き手の自意識を肥大させている。しかし、そういう読解には盲点があって、ひとはやっぱり、ときどき文字どおりうんざりしていて、無視するのさえ疲れるから愚痴を書くということもあるわけです。まあ、それでもメタ読解をしたいなら、いくらでもすればいい。それもまた読み手の権利ではある。

いずれにせよ、いろいろ考えていくと、この状況への有効な対応策は、年下の読者とのコミュニケーションを制限することしかないような気がします。要は、もう若いやつは相手にしないと。これは僕の本の売り上げにダイレクトに影響しそうな気がするんだけど、実際、そういうフィルターをかけないと疲れてしかたがない。僕はもう若くないので、そんな脳内応援団と付き合う余裕はないのです。

それにしても、もっとまともな若い読者が現れないもんか……。

以上、愚痴でした。

PS
以上のエントリアップ後、3時間ほどで本人から速攻クレームのメールが来ました。以下引用します。

「東様/○○です。/書いていない事を書いたと言われても困ります。/私が書いたのは○○君をあの部屋の企画参加者[……]が好きだ愛していると言い出した件についてであり、[……]なるほど東さん以外に愛されている、とは書いてありませんが、東さんに愛されているとも書いていないのです。「○○が大量発生」という文言もあるのに、その直後の「○○、お前は愛されている」を東さんが○○君を愛していると読まれるとは思っても見ませんでした。大量発生、なのですからあの場にいた不特定多数を指している事は明らかではないでしょうか。[……]/まずは、東さんの誤解のご指摘まで。」

だそうです。

なお、この引用部分の始めと終わりは、そのままメールの始めと終わりで、すべてはこのひとつの「誤解」の指摘に留まってます。ご苦労さまです。

どうでもいい揚げ足取りにもってかれても面倒なので、該当箇所に削除線ひいときました。これで文句ないのかな?

ちなみに、もしこの院生氏の言うとおり、僕以外の多くのひとたちが○○君の傍若無人な行動を愛らしく眺めていて、彼としてはそれを正確に伝えていたとすれば、そんななか、ひそかにウンザリしていた、企画のメインゲストである僕があまりに孤独だったということでしょう。それはそれで、今度は僕とSFセミナーとは反りがあわないし、それこそ今度から○○君で企画を立てればいいんじゃないか、という話になります。しかし、本当にそうか? この院生氏にしても友人氏にしても、大人がうんざりして「おまえ、いい感じだよ」とか言ったのを文字どおりとっているイタいヤツなんじゃないかという気がするけど、こんなこと書くのはさすがに僕自身が子供っぽいね。

どうでもいいや……。寝よう。

PPSS
>本人さま

ここからさきのあなたからのメールは、僕の判断で、読まないで特別のフォルダに入れるように設定しました。削除はしませんが、読んでもいません。僕への批判などは、ご自由にブログなどにどうぞ。ただし、今後は、僕があなたからのメールを読んでいないことを前提として行動してください。

最近の仕事200605

■印刷媒体

・「情報漏洩とは共存するほかない?」
エッセイ
「潮流06」第9回
『論座』6月号、朝日新聞社

・「検索と共有のエピステーメー」
エッセイ
「東浩紀ジャーナル」第1回
『SIGHT』28号、ロッキングオン

・「『ウェブ進化論』のさきにあるもの」
『ちくま』6月号、筑摩書房

・「메타 리얼 픽션의 탄생」
第1回
『파우스트』vol.1、학산문화사
#「メタリアル・フィクションの誕生」第1回の韓国語訳


■ネット

・(特になし)


■講演など

・「情報社会の自由を考える:総論~多元的社会と環境管理~」
講演と質疑応答
5月10日14:00-17:00
国際大学GLOCOM
東京、六本木
問い合わせはこちら

■そのほか

・『存在論的、郵便的』13刷。
・5月3日-4日のSFセミナーに合宿企画参加。
・『WORD LAST ISSUE(vol.61)』(資生堂)にコメント掲載。
・『AERA』5月15日号、google関連の記事にコメント。

妻が新刊を出しました

ずばり家族の宣伝です。

妻のほしおさなえが角川書店から新刊を出しました。読んだらちょっと面白かったので宣伝しておきます。『モドキ』というタイトルです。妻はかつて、大下さなえ名義で純文学も書いていたのですが、今回はそっちのテーマとエンタメ志向が半々に混ざっている感じです。詳しくはこちら

それにしても、妻は出産後2冊も小説を出版しているというのに、俺はなにをやっているのだろう……。

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