kajougenron : hiroki azuma blog
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ここは、批評家・東浩紀が運営するブログです。東浩紀の経歴や業績については、hiroki azuma portalをご覧ください。
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blog entries at 【2008年05月】
思想地図シンポについて事務連絡
カテゴリー[misc]投稿日時: 2008年05月28日10:53
16日の思想地図シンポジウムですが、もはや売り切れに近い状態のようです(!)。
さて、それは喜ばしいのですが、メールの申込での取り置きが多く、当日申込者全員が本当に来てくれるのか、紀伊國屋さんが心配しているとの連絡がぼくのところに寄せられました。
というわけで、
ご予約をされチケット当日受け取りの方で、ご都合が悪くなった場合は、 早めにサザンシアター窓口(03-5361-3321)にご連絡ください。
とのことです。
■
それにしても、なんでこんな告知をパネラーのひとりにすぎないぼくがする羽目になっているのか、その理由についてつらつら考えてみるに、おそらく今回のシンポジウム、店頭でのチケット販売に較べてウェブ申込での取り置きの比率が異様に高く、その多くがぼくのブログ経由で、そして東浩紀のブログを経由して申し込んでくるような学生orニートはいまひとつ信用できないぞと主催者側が考えているからではないかと思うわけです(笑)。
東浩紀の読者のみなさん。これ以上信用を落とさないためにも、取り置きしたひとは必ず当日会場に向かいましょう。そして当日来れないひとは、必ず連絡しましょう。まじでよろしくお願いします。
ねとすた☆あねっくす
カテゴリー[critique]投稿日時: 2008年05月27日23:59
いちおう告知しておくか……。
というわけで、すでにねとすた☆あねっくすのブログで告知されていますように、声優の柚木涼香さんと、しばらくのあいだ月イチでネット番組をもたせてもらうことになりました。いっぷう変わった人生相談番組を目指したいという野望がありますので、二次元絡みの(いや、リア充でもいいけど)悩みをドシドシお寄せください。
なお、同じブログの翌日のエントリで告知されているミニノベル、 プロデューサーのA氏渾身の、かつ綱渡りの企画のようですので、こちらもみなさん応援しましょう。メタ的な展開になると萌え萌えですね。
ちなみに、ぼくは約2ヶ月前、この企画書をこっそりと見せられたとき、汐音という名前を使うのはいいがヒロインはこのチビのドジッ娘ADのほうにしろ、そして年齢設定は10歳にしろ、と力説したのですが、その提案はさすがに跳ねられた模様です。
鈴木芳樹さんのご冥福をお祈りいたします
カテゴリー[misc]投稿日時: 2008年05月27日12:47
すでにご存知の方も多いと思いますが、ネットワーカーでライターの鈴木芳樹さん(プロフィール、はてなダイアリー)が、去る5月25日にお亡くなりになりました。享年37歳。ぼくと同じ年齢です。
■
鈴木さんとぼくは確か、2003年か2004年、はてなダイアリーが急速に盛り上がっていた時期にネット上で知り合いました。オフラインではじめてお会いしたのは、2004年の夏、はてなが東京で二度目の公式オフ会を開いたときではなかったかと思います。そのあとも数度にわたりお目にかかることがあり、とくに2005年の春、ised@glocomの飲み会でみんなで大騒ぎをしたときのことをよく覚えています。
鈴木さんとぼくは、じつは仕事ではあまり接点がありません。しかし、鈴木さんはときおりブログでぼくの、あるいはぼくの周辺の評論について取り上げてくださり、その言葉には勇気づけられることがしばしばでした。ぼくもまた、彼の仕事を、同世代的共感をもって拝見していました。
ネットとは不思議なもので、そのような互いの目配せがあるだけで、人間関係がゆるやかに続いていくような信頼感を与えてくれます。いや、それはもしかしたら、はてなダイアリーがいまだかすかに持ち続けている、特有の連帯感によるものなのかもしれません。ぼくはもはやはてなの住民ではありませんが、2003年から2004年にかけてのあの時期には、はてなには独特の明るさがありました。鈴木さんは、その明るさを体現していた書き手のひとりでした。
その彼が、突然に亡くなってしまいました。
鈴木さんは思想や評論が好きでした。だからぼくは、なんとなく、今年こそ、どこかのイベント会場で彼に出会えると思っていました。そしてそのときには、ブログで『思想地図』そのほかを取り上げてくれたことの御礼を言うとともに、「最近、ブログってどうよ?」的な話で盛り上がろうと考えていました。しかし、その機会はもう永遠にありません。残念です。
■
鈴木芳樹さんのご冥福を、心よりお祈りいたします。
新井素子論@ミステリーズ!の一部公開
カテゴリー[critique]投稿日時: 2008年05月24日00:57
こんばんは。東浩紀です。娘はぶじ退院しました。
さて、ロスジェネへの出席とか宇野常寬さんによる東読者批判@サイゾーとかいろいろ考えるなかで、ぼくは唐突に開き直りました。ぼくは確かに、なにか空想的なことを語っている。
しかし、空想がない思想ってなんでしょう? もし空想が認められないなら、つまりは「それって現実的に不可能じゃん」みたいなことで思想の可能性がなくなるのであれば、最初から思想なんて要らないと思うのです。思想の読者は、本当に現実について読みたいのでしょうか? 少なくとも、ぼくにわかっているのは、ぼくの夢想を支持する読者は一定数いて、ぼくは彼らを大切にしたいということです。いや、それも違う、ぼくにわかっているのは、むしろ単純に、若いころのぼくは、退屈な現実について語る思想など読みたくなかったということです。
とまあ、そんなことを考えながら、『ミステリーズ!』連載の新井素子論の最後でつぎのようなことを書きました。ご笑覧ください(というか、これは原稿のごく一部なので、全体をぜひ雑誌でご覧ください)。
■
(……)
ぼくはこの連載を、宇野常寛の評論「ゼロ年代の想像力」へのコメントから始めた。問題の評論を一読すれば明らかなように、彼はセカイ系やその周辺の作品にきわめて冷淡である。にもかかわらず、宇野がまずセカイ系について論じるところから始めたのは、セカイ系の構造が、あるタイプの現実認識をきれいに反映していると広く考えられているからだ。
繰り返すが、ぼくたちは社会の全体性を想像しにくい時代に生きている。実存的に言いかえれば、それぞれのアイデンティティ、生きる拠りどころが発見しにくい時代に生きている。地域が崩壊し、家庭が崩壊し、学校が崩壊し、社会のあらゆる場面で流動性が高まるなか、ぼくたちは、どうせ自分がいなくても自分の場所はだれかが占めるし、人生に決まった目的はないのだからその場その場の快楽にしたがって判断を下すのが正しい、といういささかシニカルな感覚に慣れ親しんでいる。抽象的なキャラクターと「純愛」すなわち非現実的な運命論の組み合わせからなるセカイ系の作品は、そのような具体的で現実的な認識に裏打ちされて支持を拡げている。
このことは裏返せば、セカイ系へのあるいはキャラクター小説への態度が、ある言論空間では独特の政治性を帯びることを意味している。実際に宇野が二〇〇七年に注目を集めたのは、そのような言論空間が実在するからである。その空間、つまり若い世代がネットを中心に作り出している「ゼロ年代の言論」においては、現在、以上のような現実認識のうえで、流動性の拡大に歯止めを掛け、ふたたび社会の全体性を回復すべきだという立場と、それは無理だからせめて「小さな成熟」を目指そうという立場が現れ、それなりに活発な議論が交わされている。
その議論の多くは若者特有のジャーゴンに満たされており(「非モテ」や「リア充」など)、必ずしも一般の読者に開かれたものではない。したがって過大に評価する必要はないが、しかしそれでも、その対立そのものは、反市場主義、反グローバリズムに支えられたナショナリズムや労働運動への傾きと、市場の現実をいったん受け入れたうえで、その荒々しさをせめてコミュニタリアンなセーフティネットで補完しようとする立場のあいだの対立を反映しており、そのかぎりで考察に値する。そしてまた、ここでは詳しく解説しないが、その対立はそれぞれ、文学の話に置き換えるならば、セカイ系の方法論ではさすがにあまりにも人間が描けないので、自然主義的リアリズムを再構築すべきだという立場(プレカリアート文学?)と、まんが・アニメ的リアリズムの隆盛はもはや止めようがないのだから、せめてそこでは意味のある物語を語るべきだという立場(決断主義?)にも重なっている。「ゼロ年代の言論」において、マンガやアニメやライトノベルがしばしば熱心に語られるのは、それが単純に若い世代にとってポピュラーな商品であるからというだけではなく、それなりの必然性に基づいているのだ。
ぼくはいまこのような文脈で原稿を記している。そのうえで新井とセカイ系の距離を測り、家族的な想像力を、より正確にはキャラクターの家族化という想像力を、セカイ系の困難への新井からの応答として取り出そうとしている。
セカイ系は社会を描かない。そして人間を描かない。かわりにキャラクターの群れを描く。その流れに抗して、ある人々は文学はやはり社会と人間を描くべきだといい(純文学+ニート論壇)、別の人々はキャラクターを用いてでもせめて社会を描くべきだと主張する(「小さな成熟」派)(注6)。もしかりに「ゼロ年代の言論」の光景がそのように整理できるのならば、さきほどまで記してきたような新井的で家族的なキャラクターの想像力は、また別の可能性を、抽象性との別のつきあいかたを指し示しているのかもしれない。
ぼくたちは社会も人間も掴むことができない。ぼくたちは具体的で社会的な人間とは連帯できず、抽象的で空想的なキャラクターにしか感情を向けることができない。しかしそれは必ずしも、ひとがセカイに孤独に向き合い、無力になることを意味しない。なぜならば、それらのキャラクターたちは、決して実在はしないのだけれど、彼らは彼らで連帯し、彼らは彼らでネットワークを形作り、そして彼ら自身の論理に基づいてぼくたちを孤独のなかから連れ出し、世界への感情に目覚めさせてくれるからだ。『……絶句』で、記憶をなくし、半ば解離に陥った主人公の素子は、現実への関心を取り戻すときまさにつぎのように叫んでいる。「何よお!何よ何よ何よ、本当にみんなして勝手に思いやってみたり健気になってみたりして何よ! あ、あたしなんか、あたしなんか、あんた達[キャラクターたち]のこと……。/だいっすきだかんねっ!」(注7)
キャラクターは無生物である。だからぼくたちはしばしば、人間への愛には他者性があるけれど、キャラクターへの愛にはそれがないと考える。そして、その他者性の欠如を非難したり、逆にそこに開き直ったりする。
しかしぼくには、新井の小説は、キャラクターの別の利用法を提案しているように思われるのだ。彼女は、人間を愛せ(他者に直面せよ)とも、キャラクターを愛せ(自分のなかに閉じこもれ)とも述べていない。彼女はむしろ、キャラクターから愛されることで世界への愛を取り戻せ、と訴えているように見える。そして新井は、そのような受動的な感情のありかたをつねに家族の表象で捉えている。
(……)
6/14電脳コイルナイト
カテゴリー[misc]投稿日時: 2008年05月21日02:30
そしてさらにもうひとつ告知です。
6月14日、ロフトプラスワンで行われる「『電脳コイル』ナイト」に出席します。第1部は磯光雄氏とアニメスタッフとの座談会、第3部は杉井ギサブロー氏と磯氏の対談で、そのあいだに挟まれて、20時20分から1時間ほど、磯氏、駒澤大学の山口浩氏とぼく(司会は徳間書店の編集者さん)で語るらしいです。
こちらもよかったらご来場ください。なお、磯さんとは先日のSFセミナーではじめてご挨拶し、速攻で名刺の裏に娘宛のサッチーイラストを書いて貰いました。最近、こんなんばっかです。
6/27ロスジェネシンポジウム
カテゴリー[misc]投稿日時: 2008年05月21日02:23
前にもちょこっとだけ告知した、『ロスジェネ』創刊記念シンポジウムの詳細が決まりました。
下記のページをご覧ください。ぼくは第2部に出演し、赤木智弘、大澤信亮、萱野稔人 、杉田俊介の4氏にボコボコにされる予定です。いや、冗談じゃなくどう考えてもそういう組み合わせなので、マジ怖いです。日和るような予感がします。
■
あと、その前週、6月16日の思想地図シンポジウムのチケットも販売を始めたようです。以下に詳細を貼り付けておきます。といっても、上記ロスジェネとチケット販売の方法はまったく変わりません。セットで買うとよいと思います。
『思想地図』発刊記念シンポジウム
「公共性とエリート主義」
東浩紀×北田暁大×姜尚中×宮台真司×鈴木謙介
6月16日(月) 午後7時開演(6時30分開場)
1,000円(全席指定・税込)
会場:紀伊國屋サザンシアター
紀伊國屋書店新宿南店7F(新宿駅南口タカシマヤタイムズスクエア)
キノチケットカウンター(新宿本店5階)(10:00〜18:30)
紀伊國屋サザンシアター(新宿南店7階)(10:00〜18:30)
電話予約・問合わせ 紀伊國屋サザンシアター 03-5361-3321(10:00〜18:30)
Web予約 http://www.kinokuniya.co.jp
7/5表象文化論学会
カテゴリー[misc]投稿日時: 2008年05月21日02:14
7月5日に開催される表象文化論学会に出席します。僕が出席するのは、その第一部のシンポジウムです。以下開催要項を示しておきます。
7月5日14:00-16:00
シンポジウム「文学と表象のクリティカル・ポイント」
東浩紀×中原昌也×堀江敏幸×古井由吉 司会:芳川泰久
於:早稲田大学小野梓記念講堂
主催者側から注意するように指示を受けているのですが、このシンポジウム、会場は決して広くないようです。また、あくまでも「学会」で、入場は表象文化論学会の会員が優先、さらには共催者の早稲田大学文化構想学部の学生が優先されるので、一般聴衆の参加は(純粋に席数の問題で)難しいかもしれません。ぼくも詳しい状況はわからないので、参加希望者は開催日近くになったら表象文化論学会の事務局にお問い合わせください。
それにしても、先日、熊野大学への参加で柄谷・浅田両氏と同席するのは9年ぶりと書きましたが、表象文化論学会の方々と顔を合わせるのも同じくらいに久しぶりのことです。ぼくが東京大学総合文化研究科表象文化論専攻出身であることは、もはや黒歴史になってしまったのかと思っていました(笑)。
この流れだと、科学史・科学哲学からも声がかかりかねない! 上記よりさらに黒歴史と化していますが、ぼくはじつは、学部は東大教養学部教養学科の科学史・科学哲学専攻出身なのです。そこでデリダで卒論を書いて専攻主任に疎まれたのも、いまではいい思い出です……。
当日は古い友人にもいろいろ出会えそうですし、旧交を温めてこようと思います。
ザ☆ネットスター!6月号収録
カテゴリー[critique]投稿日時: 2008年05月20日06:09
おはようございます。娘の件で微妙にご心配をかけている東浩紀です。
結局、娘は肺炎球菌なるものに感染していることがわかり、1週間ほど入院することになりました。もともとうちの娘はいつも陽気で健康で、生まれてからこのかた医者に罹ったことが1回しかなかったぐらいなんですが、先週は40度近い高熱が原因不明で何日も続き、うわごとを言い出したときはさすがにちょっと焦りました。いまはおかげさまで回復に向かっています。
■
さて、そんなぼくですが、ゼロアカ道場が終わったと思ったら今度はザ☆ネットスター!6月号の収録がやってきました。前回「反省会のほうが生き生きしている」と言われたので反省し、というよりもむしろ開き直り、今回は(どれほど放映されるかどうかわかりませんが、というかほとんど放映されないと思うのですがw)本編で喋りまくっています。『CLANNAD』について語り、『恋空』について語り、そして挙句の果てには野中藍さんに風子の声で美嘉の台詞を読んでもらっています。
今回はぼくがオタ臭丸出しだったので、みんな引き気味だった感じがします。やっぱまじめキャラで売ったほうがいいのか……?
まあいいや。とにかく、そんなこんなで本編収録が終わり、反省会会場に移動しました。今回は出演者は全員制服着用だったのですが、反省会の会場はNHKの外にあり、ぼくたちはコスプレのまま渋谷の雑踏のなかを別のビルに移動です。容赦ないです。
反省会では、ぼくはむしろおとなしめにしてました(自己認識では)。ぼくの今回の反省会の目的はただひとつ、事前の打ち合わせもなにもなく勝手に持参した『CLANNAD』初回限定版付録(でしたよね、これ?)の非売品画集(私物)に野中さんのサインをもらうことであり、それ以外にはもはやなにも言うことがなかったからです。そしてその目的は無事達成されました。以下はそのあとに撮影した記念写真です。
いやはや、今回はいろいろわがままを聞いていただいて、ありがとうございました!>野中さん
しかし、今回本当に驚いたのはこれ。そんなふうに風子の話しかしない呆けたぼくを見かねたのか、反省会の最後にプロデューサーのA氏よりバースデイケーキの差し入れが! ぼくの誕生日が5月9日なので、お祝いとのこと。そして、談笑さん、喜屋武さん、野中さん、スタッフのみなさんにバースデイソングを歌っていただきました。うう。。あたたかい。。。なんてあたたかい現場なんだ。。。一生、ザ☆ネットスター!に忠誠を誓おうと思いました。
と、そんな忠誠を誓ったにもかかわらず、実際には次回以降のぼくの出演は未定です。寂しいかぎりです。談笑さん、喜屋武さんの魅力もこの2回の収録でずいぶんわかるようになったので、ご迷惑でなければ、ぜひぜひまたスタジオに呼んでいただきたいです。よろしくお願いします!
とはいえ、ザ☆ネットスター!とのご縁が切れるわけではありません。じつは本編とは別に、ネットで柚木涼香さん(天の声)と一緒に毎月更新の新企画を担当することになりました。そちらの予告動画が、近々ねとすた☆あねっくすにアップされると思うのでお楽しみに。柚木さんが衝撃のコスプレをしてます。なんと尻尾までついていたのですが、あまりにドタバタした収録現場だったので撮影は忘れました(涙)。
その予告動画のなかで、柚木さんとぼくがともに「話聞いてないよ!」とか言って慌てていると思いますが、あれは演出でもなんでもありません。ぼくたちはガチでなにも聞いてませんでした。そしていまでもほとんどなにも聞いてません。とにかくなにかやるらしいです。容赦なさすぎです。フリーダムすぐる。。。
■
ええと、そんなところですべてかな。。本当はもうひとりゲストがいたのだけど、あれは秘密かもしれないし。
あ、しまった。娘の名前を『CLANNAD』から取ったのを言うの忘れた!
ゼロアカ第2回を終えて
カテゴリー[critique]投稿日時: 2008年05月18日14:06
はてなのほうにちょろちょろと写真をアップしたように、昨日、講談社BOX「東浩紀のゼロアカ道場」第2回が行われました。
第2回関門の課題は
「講談社BOX MAGAZINE『パンドラ』に掲載されると仮定して、3枚の写真を使った、東京を舞台とするフォトエッセイの原稿を本日16時までに制作せよ。フォーマットは指定のものに従うこと」
というもの。エッセイを書くだけでなく、写真を撮影し、また出力したDTPへの赤字校正まですべて含め、16時までに終わらせろという課題です。解散後、すぐに街に飛び出さないでぼくや太田さんに企画の相談をするもよし、逆に早めに終わらせてぼくにだめだしをしてもらうもよし、そんなことはすべてやらずに撮影だけに専念をするもよし、文章力だけではなく状況分析力や時間配分力を試す課題でした。
「東京を舞台としたエッセイ」とのことで内容も漠然としており、また赤字校正など慣れない作業を行うので挑戦者のかたもかなり戸惑った様子でした。しかし、結果的には全体に意外とレベルが高く、一安心。第1回関門で比較的手を抜いていたひとも、今回はまじめに書いたのではないかと思います(笑)。選考はけっこう手間取りました。
合格者は16人。今回は5段階で評価していて、Aは完成度が高いもの、B+は完成度は低いが個性があるもの、Bは無難なもの、Cは最初の選考では落とされたけれども半ば敗者復活として通ったもの、Dは落選。CとDのあいだは限りなく近いので、Cのひとには次回は奮起してもらいたいものです。合格者、落選者ともに、今回は全挑戦者の顔写真とプロフィール(そして太田部長が付けた「通り名」——ぼくも詳細は知りません、ヒモテーズ・イエローとかそういうのでしょう、きっと——)が公式ホームページで公開される予定です。
そして、その16人に手渡された第3回関門は以下のとおり。
「ゼロアカ道場の関門をすべて突破したあと、あなたが講談社BOXから出版したいと考えている著作の内容を要約せよ。そして同時に、その書籍がいま(2008年5月)出版されたと仮定し、あなた以外の架空の執筆者による好意的あるいは批判的な書評を作成せよ。著作の要約は10000字程度、書評は5000字程度とする。※書評は以下の媒体のうちいずれかに掲載されることを想定して書き、選んだ媒体を書評の最後に記すこと。『活字倶楽部』『群像』『SIGHT』『STUDIO VOICE』『ダ・ヴィンチ』」
課題提出締切は6月半ば。次回は関門通過者の10人だけが7月に講談社に呼ばれ、そこで第4回関門の課題が示されることになります。課題内容を見ればわかると思いますが、第1回と第2回はいわば肩慣らし、ここからが本番です。第4回と第5回も、「10000部デビュー」の実現に向けて、書籍の内容と自己プロデュースを考えてもらう課題が続きます。
2008年はちょっとした評論ブーム、思想ブームになりそうですが、さて、はたしてゼロアカ道場突破者が本当にその一翼を担うことができるのか。次回課題の提出を見るのが、いまから楽しみです。
明日ゼロアカ道場第2回
カテゴリー[misc]投稿日時: 2008年05月16日20:55
娘が高熱で入院してしまい、いささか鬱気味の東浩紀です。
そんなぼくですが、明日のゼロアカ道場第2回はテンションを上げていくつもりです。ぎりぎりのタイミングになってしまいましたが、ゼロアカ道場第1回の映像も公開されました。
http://shop.kodansha.jp/bc/kodansha-box/zeroaka.html
なお明日も、第1回と同じく、余裕があれば以下のはてなダイアリーで実況する予定です。
お楽しみに……って、どうも歯切れが悪くなりがちですね。いや、がんばるぞ!
ユリイカ6月号
カテゴリー[misc]投稿日時: 2008年05月14日22:33
今月末発売の『ユリイカ』6月号の特集は「マンガ批評の新展開」で、ぼくは、
・東浩紀
「オタク現象と日本のポストモダニティ」
3月のパリ・マンガ会議での講演記録、マフィゾーリ氏によるコメント付き
・東浩紀×伊藤剛×金田淳子
鼎談「失われた成熟を求めて――マンガ・オタク・批評」
・東浩紀×伊藤剛
対談「マンガの/と批評はどうあるべきか?」
の3つの原稿(といっても全て語り下ろしですが)を寄せています。とくに3番目の伊藤対談はけっこうまじめにやっています。お楽しみに。
ほかもいろいろ小さな仕事があったのですが、近日内にもろもろまとめて投稿します。
5/23キャラクターズ発売
カテゴリー[critique]投稿日時: 2008年05月10日13:41

5月23日、新潮社より、桜坂洋氏との共作小説『キャラクターズ』が出版されます。定価は1300円です。
表紙はジャック・デリダのある著書の表紙のパロディです。デリダはその本でその表紙について実にさまざまな深読みを行っており、それを参照するとこのパロディにもまたさまざまな含意が込められていることがわかるはずなのですが、そういうのをすべて解説するのは無粋なので止めておきましょう。いずれにせよ、ぼくはこの表紙はけっこう気に入っています。
内容は基本的に昨年『新潮』に掲載されたものですが、ぼく担当の部分はかなり細かく手を入れました。少しでも小説力が上がっているとよいのですが。
いろいろ毀誉褒貶はありますが、日本文学史のなかでもかなり特異な試みであることだけは間違いない、そんな作品です。掲載時に読み逃してしまったひと、噂で敬遠してしまったひとは、この機会にぜひ!
6/16思想地図シンポ追記
カテゴリー[misc]投稿日時: 2008年05月08日13:58
昨日のこのブログでの書き込みを受けて、さっそく紀伊國屋さんのほうに問い合わせが来ているようです。しかし、チケットの販売方法、予約電話番号など確定するのにもう少し時間がかかるとのことで、
『思想地図シンポジウム 』に関しては詳細が決まり次第、
ご報告いたしますので、
もうしばらくお待ち下さい。
と告知せよ、との指令が編集部経由で紀伊國屋さんより降りてきました(笑)。
ということですので、いましばらくお待ちください。
会場の定員は400名強で、東工大の講堂より200名ほど少ないです。タイトルには「公共性とエリート主義 ——『思想地図 vol.1』発刊記念シンポジウム」と副題が入ることになりました。当日は、創刊記念シンポジウムに続き、北田氏よりまず基調報告が行われる方向で考えています。
8/9熊野大学
カテゴリー[misc]投稿日時: 2008年05月08日12:19
今年夏の熊野大学に講師として参加することが決まりました。
セミナーは8月8日(金)からの3日間、新宮市高田グリーンランドにて。
プログラムは下記のとおりです。
8日:渡部直己による「中上健次と上田秋成」のレクチャー。
9日:午後から第二部でテーマは「中上健次と大江健三郎」
基調講演・小林敏明「消えない辺境性をめぐって」
討議:浅田彰(予定)・東浩紀・柄谷行人・小林敏明・高澤秀次
10日:追悼野球大会(希望者のみ)。
一般参加者の受講費用は、交通費別、食事、宿泊付きで3万3千円だそうです。
また詳細がわかりましたら、ここで告知します。
柄谷氏、浅田氏と公的な場所でご一緒するのは、シンポジウム「批評の場所はどこにあるのか」以来、じつに9年ぶりです。身の引き締まる思いですが、基本的には夏の紀州を楽しんでくるつもりです。楽しみにしています。
■
ところで、ぼくの記憶に間違いがなければ、ぼくはじつは、小林敏明氏が某予備校で現代国語の講師をされていたときに彼の生徒でした。ぼくが高校生、1988年から1989年にかけての時期です。
さらにいえば、ぼくがはじめて柄谷氏のテクストを読んだのは、確か1986年か87年で、それはその某予備校の模試での出題に使われた「内省と遡行」でした(これも記憶だけに頼っているので間違いかもしれませんが)。もし彼が当時その予備校でテストを作っていたのだとすれば(ありそうな話なのですが)、小林氏はじつは、ぼくが批評家になるにあたって、その最初の最初で決定的な役割を果たしていたことになります。
小林氏はこのようなことをまったく知らないと思うのですが(そもそもぜんぶぼくの勘違いだったとしたら申しわけない!)、今回、そのようなかたに再会できるのも大きな喜びです。
ちなみに、ぼくは明日で37歳になります。それくらい生きていると、いろいろなことが起こるものですね。
6/16思想地図シンポジウム
カテゴリー[misc]投稿日時: 2008年05月07日20:21
『思想地図』、各所で品切のようで相済みません。書店注文が多いため、2刷の部数が急遽変更になって5000部になりました。
早くも累計15000部。思想ってそんなに注目されていたのか? 正直、編集委員も驚いています。
さて、そんな『思想地図』ですが、シンポジウム開催が決まりました。
「公共性とエリート主義」
6月16日月曜日:19時〜(18時30分開場、19時スタート)
場所:紀伊国屋サザンシアター
パネラー:姜尚中、宮台真司、鈴木謙介、北田暁大、東浩紀
入場料:1000円(税込み)
ぜひご来場ください!
なお、ぼくはそれから2週間後、6月27日金曜日にも、同じ会場で『ロスジェネ』の刊行記念イベントに登壇する予定です。そちらはまだ正式な告知がされていないようなので、ほかのメンバー紹介は控えておきます。
こちらもよろしくお願いします。
ネットスター動画
カテゴリー[misc]投稿日時: 2008年05月03日04:57
ぼくが出演したNHKの『ザ☆ネットスター!』が放送終了し、その「反省会」の映像が下記で公開されています。
http://www.nhk-ep.co.jp/netstar/movies.html
まあ内容は見てのとおりですが……。
ぼくは「リラックスした感じで」とのスタッフの指示を真に受けすぎて、ひとり足を組み背もたれに腕を預け、すっかりタレた感じで椅子を回転させ続ける男と化しており、カメラ映り以前に、おまえこれ単にDQNだろう的な落ち着きのなさを見せています。頭超悪そうです。これはまずい、まずすぎる!
痩せる以前に振る舞いをきちんとしようと思いました。
SFセミナー2008
カテゴリー[misc]投稿日時: 2008年05月02日10:51
今年もSFセミナーに参加します。
今年はライトノベルとかゼロ年代とかまったく関係なく、作家の浅暮三文さんと彼の作品について語り合う「浅暮三文改造講座(with東浩紀)」に出席します。例によって深夜12時からの合宿企画です。
では明日、会場でお会いしましょう!