kajougenron : hiroki azuma blog

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渦状言論へようこそ。

ここは、批評家・東浩紀が運営するブログです。東浩紀の経歴や業績については、hiroki azuma portalをご覧ください。

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blog entries at 【2008年07月】

ゼロアカ門下生公式ブログ

こんばんは。速水健朗さんと対談をやってきた東浩紀です。対談は、講談社現代新書のメールマガジンに掲載される予定です。

さてさて。今回はゼロアカの話題です。道場破りチームと差をつけるために(笑)、道場主として、ゼロアカ門下生の第4回関門突破に向けての公式ブログへのリンクを張っておきたいと思います。

2ちゃんねる東浩紀スレッドの分類で行くと、

サブカルチームのブログ

http://d.hatena.ne.jp/yazunami/

秀才女子チームのブログ

http://d.hatena.ne.jp/metaphysical_jyoroukan/

メガネチームのブログ

http://d.hatena.ne.jp/fujita_xamoschi/

というわけで、意外とそれぞれ個性が出ていていい感じです。道場主というか、合否判定者として、どのブログがいいとは言えないわけですが、三者三様に「なるほど、こういうふうに個性を出してくるのねー」とは感心しています。いまのところ、それぞれキャラは被ってませんね。

それにしても、非モテーズチームと腐女子チームはこのあとどんなブログを作るのか? 個人的に楽しみです。

ちなみに、ぼくは立場的にリンクを張らないほうがいいので張らないわけですが、道場破りチームもけっこうそれぞれ本気でブログをやってます。先日太田さんとも相談したのですが、正直、この状況だとガチで道場が破られそうです。門下生にはがんばってほしいところです。

声優の声についての論文

こんにちは。ウィキペディアだかはてなキーワードだかに、いつまでたっても「最近は対談仕事が多く執筆はしていない」と書かれているけれど、実際にはかつてないスピードで原稿を生産している東浩紀です。『新潮』の小説、『文學界』『ミステリーズ!』『SIGHT』の連載、そのほかそのほか、ざっと計算してみると、今年に入って少なくとも300枚は原稿を生産しています。ほかもゼロアカとか思想地図とか秋葉原事件関係とか大塚英志さんとの対談集のゲラとかあって、妙に忙しい夏を迎えています。

というわけで、今年の夏コミはなにも新刊はありません。ごめんなさい!

ちなみに、いまをときめく宇野常寛さんにトークラジオAliveの3収録を提案したら、みごとに断られちまいました! 宇野的には東浩紀は用済みということらしいですw。この屈辱をバネに、コピー誌ぐらい作れるよう努力します。

さて、そんな状況なのですが、またもや自主的に仕事を増やしてみることにしました。

先日、『思想地図』の編集会議が行われたのですが、その場で、次号もひとつぐらいアニメ関係というかサブカル関係というか、そういう論考を入れようという話になりました。前回は黒瀬陽平さんの投稿がたまたまその役割を果たしたわけですが、今回は公募のテーマの関係もあって、そのような投稿はありません。というか、次号の目次は、全体的に創刊号より硬めなんですね。

そこで、まあこれは北田さんとぼくだったらぼくが担当すべきことなのでいろいろ考えなければならなくなったのですが、いまひとつ、「このひとに!」という人物名が思いつきません。ただ、なんとなくテーマは思いつきました。前号の黒瀬論文が映像表現論だったので、次号は声優論というか、「声優の声」論がよいと思うのです。前号の増田論文とも繋がるし、なによりもぼく自身が前々から読んでみたいと思っていたものだし。キャラの身体性とはなにかとか、身体性がないフラットな声とはなにかとか、そんな感じ?

というわけで、上記テーマで、だれか『思想地図』に書いてみたいひとはいませんか? 希望者は原稿用紙40枚ぐらいの「声優の声」論を、簡単なプロフィール(年齢とか職業とか)を添えて、8月末あたり締め切りでぼくのメールアドレスまで送ってみてください(SPAMで弾かれる可能性があるので、到着確認メールを出します)。おもしろそうな論考であれば、ぼくから編集部に推薦し、北田さんと掲載の是非を協議します。プロ、アマは問いませんが、未発表の論文に限ります。

ややこしい話ですが、これは『思想地図』のオフィシャルな公募論文ではありません。形式的には、『思想地図』とはとりあえず関係なく、ぼくが個人の資格で「声優の声」論を書けるひとをウェブで募集している、というかたちを取っています。そこでぼくが論文を読んで、「このひとは推薦できるな」となったら、ようやく『思想地図』の編集会議にかけるという順番です。そのときは、たとえばぼくが福嶋さんを『思想地図』に推薦したように、ぼくがそのひとを北田さんや編集部に推薦することになります(だからぼくがいいなあと思っても、彼らがリジェクトする可能性はあります)。まあ単純に、北田さんと編集部に推薦するひとを求められてなにも思いつかなかったので、ぼくレベルでプチ公募をやろうということですね。

これは『思想地図』の特集とまったく関係がない別枠での話なので、論文がひとつも来なかったのなら、それはそれでいいと思っています。だから、べつに確実にだれかが通るというものではありません。選考過程を公開とか、ひとつひとつ講評とか、そういう面倒なこともやらないので、期待しないでください。合否は、そうですね、締め切り後2週間あたりを目途に応募者に伝えます。

単純に、内容に興味があり、おもしろい文章が書けるひとがいたら、書いてみてください。お待ちしています。


ボケの予感

こんばんは。上野千鶴子氏と初対面を果たした東浩紀です。なお、ぼくはその場にはおまけでいただけで、実際には北田暁大さん単独による上野さんインタビューが行われており、その模様は『思想地図』次号に掲載されます。

さて、それはそれとして、ゼロアカ道場の檄文に、記憶違いについて訂正を出したところ、文学フリマ事務局長の望月さんにさらにその訂正文の記憶違いを正されてしまいました!w

http://d.hatena.ne.jp/jugoya/20080725

もうだめですね、これは。ぼくは自分の行動をなにも覚えていない(笑)。

それにしても、5年前の文学フリマでは、ぼくは都内→南大沢→都内と一日で往復していたらしいです。アツすぎるな。。。

8/1ロフトプラスワン

8月1日(金)、新宿のロフトプラスワンで行われる下記のイベントに出席します。
先日のロスジェネイベントはなんとなく乗り切りましたが、今度こそボコボコにされそうな予感です。できるだけおとなしくしていよう……。

2008年8月1日(金)
PLUSONE パネルディスカッション
「秋葉原通り魔事件──絶望する社会に希望はあるか」

【出演】
宮台真司(社会学者)
東浩紀(哲学者/批評家)
切通理作(評論家)
雨宮処凛(作家)
月乃光司(こわれ者の祭典)
タダフジカ(ギタリスト)、他
【司会】藤井良樹(ルポライター)

Open 18:30/Start 19:30
¥1500(飲食別)
当日券のみ

第23回早稲田文学新人賞選考委員に就任しました

標題のとおりです。

次回、すなわち第23回早稲田文学新人賞選考委員の就任が決まりました。同賞は選考委員がひとりなので、ぼくだけが選考委員ということになります。

早稲田文学の公式サイトでは今週中に告知が出るはずです。しかし、このブログで先行的に知らせてよい、というかむしろ話題作りのためにどしどしやれ、との編集長のありがたい言葉がありましたので、ここに記しておきます。

募集対象は小説のみ、規定枚数は100枚前後、〆切は2008年12月(日程詳細未定)です。編集長の判断で、今回は批評は受けつけません。詳細は公式サイトでの告知をお待ちください。

東浩紀といえば、この数年、『ゲーム的リアリズム』の書評は出ないわ、『キャラクターズ』は賞の対象にならないわ、某誌も某誌も「今度うちの賞が変わるときには、東さん選考委員に入ってよ」と飲み屋では言うくせに実際にはまじスルーだわ、そのくせ田中和生・ザ・群像新人賞選考委員氏には「だれも東さんを排除してませんよ、あんたの被害妄想でしょ」とか冷笑される、文芸評論家としてはもうみごとなまでに負け組というか、屈辱感あふれる悲惨な境遇の書き手だったわけですが、ここでようやく一発逆転への第一歩というか、まあとにもかくにも、自分の好きな作品をちゃんと「文学」として、すなわち、自分たちだけが文学を代表していると思っている能天気な方々も制度的に無視できないかたちで推薦できる環境を手に入れたわけです。文芸業界はどうせ思想地図もゼロアカもすべて無視でしょうが、早稲田文学だけは無視できないw。だって早稲田文学といえば、あの川上未映子の出身雑誌で、前回の新人賞選考委員は中原昌也ですからね! 

というわけで、ぼくはすでに文学賞という制度をハッキングする気まんまんなわけですが、そんなぼくの意図を100%知っているにもかかわらず、口先だけの賛意でなく、制度的にぼくを起用してくれた市川真人編集長に、この場を借りて最大限の敬意を表したいと思います。いや、ほんと、口先だけ頷く編集者とか記者とか、ぼくはもうウンザリなのです……。

早稲田文学新人賞の選考委員の任期は、原則1年です。1年に限って延長もありうるようですが、今回が最後の機会かもしれませんので、ぼくに小説を読んでほしい、というか、ぼくの能力を信頼し、ぼくとともに、「純文学」「文芸誌」と呼ばれる領域に革命を起こしたいと思っているかたは、ぜひこの機会に文章を読ませてください。

繰り返しますが、今回は選考委員はぼくひとりです。ぼくはその環境を最大限に活かし、変なバランス感覚とか立ち位置とかをいっさい考慮せず、自分の趣味と直感だけに基づいて新人賞を選ぶつもりです。だから別に、文学賞をハッキングするとかいって、ラノベやケータイ小説っぽいものを忍び込ませようと思っているわけでもありません。そんな立ち位置ゲームをやっても意味はありません。むしろ、今回ぼくが行うべきは、ぼくのすべての読書経験に照らして、これならもっとも自分を裏切らないで済む、そういう一点を見つけることだと思います。それがもっとも「文学」に対して誠実な態度、というか、おそらくはいまもっともぼくに期待されている誠実さであり、また、ぼくを信頼してくれた編集長に対する最大の恩返しにもなると思うからです。したがって、受賞作は、阿部和重みたいな小説かもしれないし、清涼院流水みたいな小説かもしれないし、新井素子みたいな小説かもしれません。ぼくにもよくわかりません。

というわけで、ぼくはぼくなりに本気なのですが、ただしこういうときは、結果は大外れのこともあるし大当たりのこともあります。したがって(自分自身で思うのですが)、ぼくの直感を信頼できないひとは、今回はほかの賞に出したほうが無難でしょう。ほかの賞でなら無難に評価される水準作も、ぼくの選考ではスルーされる可能性があるからです。ぼくはそういうやつです。

ま、いずれにせよ、文学賞をハッキングするといっても、実際はハッキングするのは応募作の作家であり、選考委員はそれが世に出るのを手助けするに過ぎません。というわけで、こんなふうに気合いを入れたぼくがバカを見ないためにも(笑)、ぜひみなさんの力を貸してほしい。一緒に革命を起こしましょう! せめて、その数歩手前までは行きましょう!

意欲的な作品の応募をお待ちしています。

ゼロアカ道場について補足

こんばんは。

京大人文研のシンポジウムで「アッーウッウッイネイネ」のらきすたMIXを紹介してきた東浩紀です(笑)。KYを炸裂させてきました。いや、もうぼくはそういう方向でしか生き残れないんですよ……。

でも、この時期に著作権のシンポジウムといったら、やはりMADとかニコニ・コモンズの話は避けられないと思うんですけどね。それはあまりにオタク寄りの見方なのかな?

さて。ゼロアカ道場の「道場破り」企画、予想以上に盛り上がっているようで喜んでいます。

先日、2ちゃんねるの東浩紀スレッドで質問を受け付けました、第4回関門について曖昧な部分がいくつか見つかりました。そういうのはこれからぼちぼち詰めていきますので、生暖かく見守っていただければと思います。どしどしご応募ください!

……なのですが、その道場破りの性格について、どうも誤解している方がいるようなのでひとこと補足させていただきます。

この企画はそもそもゼロアカ道場の一部です。つまり、「新しい時代を担う批評家をデビューさせる」企画の一部です。ここはすごく大事です。単なる同人誌競争ではありません。

したがって、いくら同人誌の内容がよくても、そのひとに「新しい時代を担う批評家になろう」「講談社BOXで出版しよう」という意志が感じられなければ、企画の性格上、ぼくと太田さんの点は入りません。また、「デビュー」企画ですから、すでに単著の出版経験があるひとは、当然採点は不利になります。それなら参加資格に書けよ、と思う人もいるかもしれませんが、他方、それまでライターの出版経験があっても、ここで本気でゼロから批評家としてやるつもりがあるのであれば通す予定だったので、むしろそれは個別に判断することにしてあります。

いずれにせよ、あたりまえの話ですが、ゼロアカ道場は、「新しい時代を担う批評家をデビューさせる」企画なのです。そのために、こちらは一年を費やしています。どうもぼくの性格のせいか、ゆるくぬるいネタ企画だと思われがちのようですが、とにかく金も手間もかかっている企画なので、冷やかしと判断されるひとは容赦なく落とします。

そもそも、これはまえから思っていたのですが、このゼロアカ企画、第一関門のときから、「批評とか興味ないんだけど記念参加」とか「つまんねえけどとりあえず通った」とか、ブログで無防備に書くひとが多すぎです(笑)。しかし、ぼくも講談社BOXも、そういうのはたいていチェックしています。そして選考に影響を与えています。なんといっても、1万部のデビューを判断しているのです。リスクを負うのはぼくと講談社BOXです。そのひとの人格や展望まで含めて総合的に判断するのは当然のことだし、言いかえれば、むしろその慎重な審査のためにこそ一年にわたってこんな面倒な企画をやっているようなものです。

というわけで、第4回関門はそういう情報もすべて考慮されますので、そのうえで道場破りにはご参加ください。

なお、これは、ブログでゼロアカ企画や東浩紀の批判をしてはならない、ということではありません。単純に、講談社BOXからのデビューにあたってリスクを負わないひとは受け付けない、ということです。本気ならばそういう批判は歓迎で、たとえば第4回関門の同人誌内でやる分にはむしろ点が高くなるでしょう。しかし、「これってネタで参加するけど、本気じゃないから落ちても勘弁ね」とブログで表明しているひとは、最初からやる気がないと判断して否定的に判断しますので、注意してください。

以上、誤解のないようにお願いいたします。

ゼロアカ第4回関門発表

こんにちは。疲労と猛暑で夏バテ気味の東浩紀です。

仕事が忙しくても子どもは待ってくれません。というか、ぼく自身が子どもと遊びたい。というわけで、昨日はディズニーシーに行ってきました。ウォーター系のアトラクションでずぶ濡れになり、家族3人でミッキーマウスのTシャツに着替えました。ディズニーランドは夜遅くまでやっているので、早朝に泥酔して帰ってきても午後から子連れで行けるので、ぼくのようなライフスタイルのひとにとっては便利です。そして、今日は今日締め切りの原稿が二つ待っています。こちらも待ってくれません。

さて、そんなふうにばたばたした生活なので短い投稿に止めますが、先週の土曜日(12日)、ゼロアカ道場の第3回関門通過者を集め、第4回関門の発表がありました。内容はこちらをご覧ください。

今回のポイントは、ずばり「宇野常寛力を見る」です。というのは冗談としても、実際最近は、宇野さんに限らず、評論/ブログで商業誌デビュー前にすでに人気というひとがけっこう多いわけです。その力を見せてもらおう、ということですね。

また、今回に限っては「道場破り」が認められます。第3回関門通過者に較べれば当然のことながらかなり厳しい条件がついているのですが、それでも基本的には、だれでもいきなり(敗者含む)この第4回関門から参加し、門下生を蹴落として第5回関門参加権を勝ち取ることができる、という、ぼくたち主催者側にとってもたいへんリスキーな企画です。2ちゃんの東スレでゼロアカの悪口を言って溜飲を下げているようなひとには、ぜひ参加してほしいですね!w

文学フリマ当日は、「東浩紀点+太田克史点」が各ブースの後ろにでかでかと張り出され、販売数が刻一刻とそこに加えられ、まさにその場で勝敗が決まるというバトル風の演出で行こうと思っています。文学フリマさんにも協力をいただいています。11月9日は、お祭り必至です!

というわけで、4ヶ月後を乞うご期待。

7月12日は、参加者がいきなりナゾのTシャツに着替えさせられて組み分けをさせられるという仕掛けに始まり、懇親会から深夜の打ち上げまで、さまざまに事件が相次いだ驚愕の一夜だったのですが、それを詳細に書くと仕事関係でもろもろ支障が出るのでここでは黙っておきます。第4回関門発表会の様子は、後日ウェブで写真・動画でアップされる予定です。

これは……!

メールアドレスの不調は週明けに解消いたしました。ご迷惑をおかけしてすみません。

ところで、速水さん経由でつぎのニュースを知りました。

http://japan.cnet.com/mobile/story/0,3800078151,20376764,00.htm

ギートステイト@アスキーでご一緒した清水亮さんが、早くも表参道に並んでいるとのこと。アツすぎる!

【事務連絡】メールアドレス不調

緊急の事務連絡です。

ぼくのメインアドレスへのメールが、hajou.orgのサーバが不調のため、昨日夕方よりすべて不達になっていることがわかりました。現在、復旧作業中です。

昨日(7/1)から本日(7/2)にかけてぼくにメールを出そうと試みたひとは、お手数ながら、そのメールをha@hirokiazuma.comあるいはhazuma@cswc.titech.ac.jp宛に再送していただけないでしょうか。

よろしくお願いいたします。

文化デザイン会議/ケータイ小説的

こんにちは。東浩紀です。

昨日の日本経済新聞になにかぼくについての記事(たぶんロスジェネのシンポジウムについての記事だと思うのですが)が出たらしく、それを見ましたという仕事依頼が二つも来ました。なにが書かれていたのか、気になるところです。

さて、それはそれとして、先週金曜夜のそのシンポジウムのあと、土曜日早朝に帰宅したぼくは、それから8時間も経たないうちに、今度は日本文化デザイン会議主催のトークショーに出席することになりました。

しりあがり寿氏、鏡リュウジ氏、そしてサエキけんぞう氏と、知名度も年収も明らかにオレとは桁が違うぞ的なゴージャスな面子のトークショーで、会場も赤坂・博報堂新社屋ビルのホール。ロスジェネとはあまりに変わったセレブな雰囲気にくらくらし、率直に言って最初は警戒気味だったのですが、これが意外と実質がありました。ぼくは前日の雰囲気を引きずっていて、オタクやアキバの話題を振られても会場の期待に絶対添っていないであろう暗く沈鬱な話ばかりしがちだったのですが、それが鏡リュウジ氏と共振して、話が予想できない方向に拡がっていったのです。鏡さんからは、ギデンズの名前まで出てましたからね……。

いや、本当におもしろかったです。貴重な機会を与えてくれた、モデレータの佐伯順子氏に感謝します。

さて、ここからが本題です。

そのトークショーのあと、ぼくは結局、しりあがり・鏡両氏とともに午前2時まで飲むことになりました。二人は心底泥酔していて、そこではさまざまにおもしろいことがあったのですが(鏡さんが道ばたの人形に本気で話しかけるなど)、そのすべてを割愛してまともな話に戻すと、その席上で鏡さんから速水健朗さんの『自分探しが止まらない』の名前が出ました。彼に仕事をお願いしたいんだけどなあ、とおっしゃるので、ぼくは、あ、速水さんだったら知っていますよ、連絡とりましょうか、ということになり、翌日速水さんにその旨のメールを出しました。

速水さんはご存知のとおり、最近『ケータイ小説的。』という本も出版されています。ぼくにも献本されていました。このブログでは基本的に本の感想を書かないことにしているので書かなかったのですが、これがけっこう、というかかなりいい本で、すくなくともぼくには大きな刺激を与えてくれました。『ケータイ小説的。』は、『東京から考える』『ゲーム的リアリズムの誕生』の裏側版(地方版・ケータイ小説版)の性格をもつとともに、また大塚英志/宮台真司的な少女史のアップデート版としても読める。どこかから書評の依頼でも来るかなーと思っていたら、とくに依頼もないので残念に思っていました。

というわけで、鏡さんの話とともに、その旨を書いて速水さんに送ったところ……。

<いやあ、『ケータイ小説的。』とか、マジ話題になってませんよ。書評も出てませんよ。東さんに頼むにしても媒体ないですよ。世の中腐ってますよ! マジで!>

みたいな返事が来ました(だいぶ加工してありますけどねw)。

「え、そうなの?」というわけで、ぼくはここで、『ケータイ小説的。』をみなさんにお勧めするとともに、このブログをご覧になっている編集者さんや書店員さんに、だれか速水さんとぼくの対談企画を動かしてみませんか、と提案してみたいと思います。

ぼくは速水さんには、昨年『週刊アスキー』で「ギートステイト」の鼎談連載をしていたときにお世話になっていて(鼎談をまとめていたのが速水さんだったのです)、そのときから、ショッピングモールとかファスト風土とかの話をよくしていました。『ケータイ小説的。』はその会話の延長線上にある内容なので、議論は実質的なものになると思います。おそらくは、ファスト風土の文学的想像力についてオタクとケータイ小説の両者から考える、みたいな内容になるでしょう。

だれか、上記対談にご興味のあるひとはいませんでしょうか? 

ご連絡は、ぼくか速水さんまで。

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